三重県の昔話

民話の舞台を訪ねて「へぐり池」

久しぶりに雨がやみましたね。
陽はさしませんでしたが、それでもずっと雨だったので久しぶりの止み間はうれしいです。

梅雨なんだから仕方がないんですが
このところの雨で、畑の草は元気に大きく育ち、野菜は倒れかかってしまいました・・・


さて、
今回紹介するお話は、桑名市の「へぐり池」に伝わる話。

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今回(2か月も前です)訪ねたのは、「平郡沢ため池公園」
ここには、いろんな話が伝わっています。


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日本武尊は、東方遠征の帰路 桑名から亀山へと向かう道中、四日市の辺りで
「吾が足は三重の勾がりの如くして甚だ疲れたり」「故、其地を號けて三重と謂ふ」
と言ったと「古事記」に記載されているのが、三重県の県名の由来だという説もありますが、

その日本武尊が足を洗って疲れを癒したと伝わるのが、
ここ

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なんか、コンクリートで固められてしまっています・・・
滑り落ちるのを防止するためなんでしょうが、風情がないですね・・・



そして、へぐり池に伝わる話がふたつ、

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「片目の魚」
平群池に住む片目の魚を採ると神罰が当たるといわれ、 誰も近づきませんでした。
ところが、ある日、松右衛門 という漁師がこっそりと網をかけ、大鯰(なまず) を生け捕りました。
籠に入れて帰ろうとすると、池の方から 「松右衛門やーい、松右衛門やーい」と呼ぶ声がしました。
すると、籠の中の鯰が「おおーい、おおーい」 と返事をしました。
漁師は驚いて鯰を池へ放り込んで逃げ帰りました。
しかし、漁師は病気になって死んでしまいました。
                             桑名市HPより



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「九左衛門と白鷺」
昔、志知に猟師の九左衛門という人がいました。
ある日、平群池のほとりで白鷺を撃とうとしていたところ、 足を滑らせて池に落ちてしまいました。岸にはい上がろうと泳いでいると、ふんどしの中に モロコがいっぱい入り、ふところには鯉が飛び込んできました。
シメシメと思った九左衛門は、池から上がろうと 木の根をつかみました。
ところが、木の根と思ったのは、兎の後ろ足でした。
突然足を捕まれた兎は、驚いて逃げようとして前足で土を掻きました。
その土の中から山芋がたくさん取れました。
白鷺を撃ち損ねた九左衛門は、 池に落ちたことによってモロコ・鯉・兎・山芋を手に入れました。
「災い転じて福となった」と、初めは喜んだ九左衛門でしたが、 あまりの幸運に気持ちが悪くなり、以後殺生をするのはやめました。
                             桑名市HPより



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池のほとりには、水神様が祭られています。



平郡沢ため池公園
 桑名市志知
 平群神社の鳥居を潜った先に駐車場があります。(神社に隣接しています)


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